オランダの花やさん日記

オランダより『花のある暮らし』へようこそ! オランダと日本の美しい花のライフスタイルを綴ります。

〜オランダのモンテッソーリ小学校の対応〜

オランダのモンテッソーリの小学校に通う3年生のティネケ、最近学校で何となくうまく行ってない様子・・・・
大の親友が引っ越して数ヶ月、彼女のいない寂しさをうめる友達もなかなか見つからず、ため息ばかり。
昨夜、そんなティネケの様子を担任の先生に知らせました。

朝から『先生と今日は話し合ってね、きっと相談にのってくれるから。』と送り出しました。

帰って来たティネケの表情は少し晴れて、何が起きたかすぐ話してくれました。
先生はティネケと話し合った後、隣の先生に相談し、ティネケに一緒に学び合う仲間がいないとすぐに動いて下さったそうです。

ティネケの通うモンテッソーリーの小学校では勉強するパートナーがあちこちいて、
例えば、音読の時間は文字が読める子と読みはじめたばかりの子がセットになって教え合う。
算数も同じくらいのレベルの子同士で問題を出し合い学びあう。
教えあい学び合うというモンテッソーリーの精神で毎日勉強しています。

縦割りクラスで日本の小学1年生から3年生が混同クラスになっていて、いろんなレベルに分かれ、それぞれのスピードで勉強しています。隣の子は算数、そのお隣は国語、また隣の子は英語というように自分で勉強の順番も容量も毎日決めて進める。
なかなか日本の教育からすると想像できませんが、公文式のようなイメージ?!

そんなもんだから、先生方のスキル、対応がぶっ飛んでます。
子供が学びたいというモチベーションこそが一番大切だと動いてくださる先生方は、
本当に一人一人にあった教材をすぐに引っ張り出して手渡して下さる。
僕、英語が勉強したい(本当は来年からはじめる予定)という子には次の日にはプリントが用意され、『今!学びたい!』に先生もすぐに応えてくださる。

ティネケは午後から隣のクラスの子とパートナーになり勉強してきました。
他のクラスに仲間を増やし少しでも学校生活が楽しくなり、勉強が進むようにと動いて下さった先生の話を聞いて涙が出そうでした。

子供のための学校、子供のための教育、こんな大人の対応が子供達が安心して学べる環境です。
明るい顔になって、よかったよかった。