オランダの花やさん日記

オランダより『花のある暮らし』へようこそ! オランダと日本の美しい花のライフスタイルを綴ります。

今日はあれから1年・・・

〜ロシアのウクライナ侵攻から1年〜


まさかこんな事がはじまるとは思いもしなかった1年前、ウクライナをはじめロシア、そして世界中の人が何かしらの影響を受けた1年が過ぎようとしています。
私個人も、この戦争で仕事もあちこち停滞し、国際間の航空チケットも高騰しコロナ前とすれば2倍、いよいよ音を上げてしまいます。
家族4人で帰国となると80万〜100万の渡航費・・・・そして渡航に費やす時間も2倍〜3倍かかるようになりました。
物価、燃料、光熱費もうなぎのぼり、いかに節約するかが話題の中心になり、街中に行くとフードバンクなどの食の提供を受けている人を多く見るようになりました。

オランダの子供ニュースではウクライナから避難してきた人達が、ぜレンスキー大統領のスピーチに涙し、悲しみを共にする集会が今日は行われていました。
避難してきた250人対象のアンケートによると3割はオランダに残りたい(家族単位で避難してきた人の割合が多い)、3割はわからない、残りは早く国に帰りたい(戦場で戦う家族がいる人の割合が多い)という事でした。

オランダはどこの政党もウクライナを支援しています。昨日もオランダのルッテ首相はゼレンスキー大統領を訪問し国として支援、更に武器をウクライナへ提供していくことを約束しました。
軍事費も上り攻撃に備えての兵器、訓練のニュースも流れています。
誰もが『戦争なんか、反対』と思っていても、ウクライナ支援が強いので戦争反対のアクションを見ることはありません。

卵は週に1パック、バターもチーズもパンも減らして、食卓のおかずを一品減らし、寒い中いかに暖房をつけないで過ごすか、学校でも暖房をつけない金曜日を作ろうという取り組みが始まったり、あれから1年、気がつくと私たちもみんな戦争の中にいることに気づきます。


ご近所さんにこんな可愛らしいものが出来上がっていました。
何だと思いますか?
『ご近所さんのために』と提供されているミニフードバンク。
お家で余っている食品や日用雑貨、ジャムやお茶など自由に持ち帰ってください。という棚をご近所さんが自分で設置されているものです。

避難してきている人達を戦争の影響で貧困に直面している人への温かい救いの手が見える形で素敵。

でもこれがあれから1年の悲しい現実です。