92歳の母と車椅子のお散歩
オランダもやっと温かくなって新緑がとても綺麗なこの頃です。
街路樹のマロニエ、ライラックが満開、早くもポピーやマーガレットが道端に咲き始め、
初夏を感じる陽気な夏の雲が広がりはじめました。
ご無沙汰しておりましたがいかがお過ごしでしょうか?
3月末から4月末まで日本の仕事に専念し、オランダに帰国後はこちらの仕事に
追われる春の花の季節です。ブログの更新が追いつかなくて、ごめんなさい。
今日はお天気も良いので久しぶりに施設にいる義母をお散歩に誘いました。
2月に施設に入った義母は92歳、とても元気によくお喋りして施設の生活にも馴染んでいるようでほっとしています。
昔、父と母はサイクリングしていろんな風景を共に楽しんできたご夫婦でした。
一緒にお散歩していると『お父さんとよくピクニックしたベンチよ。』と懐かしそうです。
だいぶ足が弱くなり歩きにくくなった母を車椅子で母と父の思い出の森へ行くことにしました。母は緑の美しさに、草原の花々に目を輝かせて楽しんでました。
車椅子でいくような散歩道ではないのですが、木の根っこでガタガタしている所は私と夫で車椅子を持ち上げながら、いろんな風景を見て思い出を聞くことができました。
車椅子の両サイドを2人、後ろから一人、3人でかかえあげるとどんな所も行けますね。これ新しい未来の競技になりそうねと笑いながら・・・・
ヨハンもティネケもおばあちゃんの車椅子を押して楽しそう。
92歳の母は両目とも白内障の手術をし視力がほぼ完璧に近いほど回復し、遠くのものも何でも見えるようになりました。
認知症もなく、元気で一人で暮らすには歩行が困難で施設に暮らすことになりましたがなかなか、外へ行く機会がないとこうして自然の中には入れません。
この森は肥料、農薬は禁止され自然のままに管理をしていくという決まりのもと、野生の花がたくさん咲いています。
この草原の向こうにはキンポウゲの花が野原一面にギシギシなどと咲いています。
本当に美しい自然の世界です。
娘のティネケと私が摘んだ花は義母のお部屋に飾ってきました。
ゆっくり花を見る時間、母とゆっくりお散歩する時間、とても穏やかで気持ちが落ち着きます。
母が今日も健やかに過ごしてくれていて有難いです。
またお天気になったらお散歩に行こうねと約束しました。
やっと春になって外へ出れるようになって嬉しい。